佐々木信夫(法学博士,中央大学名誉教授)が、脱中央依存、脱東京、日本型州構想、地方の自立といった切り口から、「元気な日本」を取り戻す道筋を提言します。
佐々木信夫
佐々木信夫政経塾

* 新たなオンライン開設のご挨拶*


 この3年間、佐々木信夫政経塾をご覧下さり、ありがとうございました。ここまで世直し、深読み、持論公論の3つのオンラインを通じて、様々なことをお話してきました。
 こんどはそれをステップアップし、世直しから世の中づくりに踏み込んでいきたいと思います。とりわけYONAOSHIオンラインに代え、KUNIZUKURIオンラインを新設し、「新たな国づくり」「国のかたち」を論じていきたいと思います。
これから日本は、歴史上経験したことのない人口減少期に入ります。明治維新から150年間、ひたすらヒトは増え、所得は増え、税収は増え、成長の続く「右肩上がり社会」でした。人口も4倍に膨れました。しかし、これからこれが反転し、坂を下るように人口も減り税収も減り、年を追う毎に厳しい下り坂となっていきます。沁みついたかつての成功体験に囚われることなく、身の丈にあった新たな国づくりが必要です。
 入れるものが小さくなっていくのに、入れる器が昔のままというのはおかしい。広域化した現在、馬、船、徒歩が移動手段だった時代につくられた47都道府県の仕組みも時代に合っていない。ところが、いまの都道府県はあたかも47の国であるかのように振舞っています。自県至上主義とでも言うか、自県以外のことは知事も職員も議員もほとんど知らない。隣接県の人口も計画も予算も主な事業にも関心すらない状況です。
 こうした風土で醸成されたのが、各県の横並び意識による「隣にあるからウチにもつくる」という「フルセット行政」です。広域圏に1つあれば十分な空港が各県に1つ2つとつくられ、97にもなった。米カリフォルニア州1州の面積しかない日本に「オラが県にも空港を!」と競った結果です。つくり過ぎ9割以上が赤字です。海外交易の拠点として大型船の出入りする幹線港湾も広域圏に1つあれば十分なのに、各県は競うように小舟しか入港できない港を次々と整備した。結果、国際競争力は落ち、韓国、香港、シンガポールに交易の主力港を奪われている始末です。
 この横並び意識、フルセット行政の蔓延が日本全体の財政を悪化させ、不要なハコモノを増やし、非効率を招いているのです。これを放置して何が生まれましょう。私たち国民への重い税負担と公共サービスの劣化のみです。
ここに思い切った改革のメスを入れる。東京一極集中ではなく、日本全体に活力を生む統治の仕組みに変えなければなりません。古い上着を脱ぎ捨て、新しい上着を纏う、そうした新たな「国のかたち」をつくっていくことが、いま最も重要な政治の仕事ではないでしょうか。いろいろ提案しますので、ご高覧のほど、どうかよろしくお願いします。
2024年9月
佐々木信夫 

 トピックス  サイトのご案内

●オンライン講座  Youtubeでの公開動画をこちらのアーカイブからアクセスいただけます。

【KUNIZUKURIオンライン】
 右肩上がり社会から右肩下がり社会へ。大きく舵を切らなければならない日本の今後について、とくに統治の仕組みの視点から捉え、廃藩置県から廃県置州など、あるべき改革の方向を示していきます。

【FUKAYOMIオンライン】
 耕作放棄地、空き家問題、限界集落、老いるインフラなど、社会で起きている問題をワンテーマとして設定し、その意義、問題点、解決の方策などを深く読み解きます。

【JIRON KORON】
 世の中に次々と生起する問題、事件、話題について、アップツーデイトな視点、佐々木流の独自の視点で読み解き、大胆に解決方向を示す。不定期ですが、まさに持論公論のコーナーとして乞うご期待!

●佐々木信夫政経塾テーマ 
【脱中央依存、地域の自立】
【脱東京、東京をどうする】
【地方主権の国づくり】
【州構想のススメ】
【めざす元気な日本】

[2022/01/25]
●ホームページを開設しました。

日本は「膨張国家」と評されるように借金ばかり増え行政の改革は殆ど手つかずの状況が続いています。これでは日本は破綻しかねない、そうした思いを最近強めています。そこで私の感じていること、思っていることを率直にみなさんに語り、みなさんと問題意識を共有できればと考え、ホームページを立ちあげたところです。よろしくお願いします。              佐々木信夫

  佐々木信夫のプロフィール

佐々木 信夫
(ささき のぶお)
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中央大学名誉教授(法学博士)~ 専門分野:行政学、地方自治論 ~
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●1948年岩手県生まれ。
●早稲田大学卒業、早稲田大学大学院政治学研究科修了。
●慶應義塾大学法学博士取得。
●東京都庁に16年間勤務の後、大学教授に転身。
●1989年聖学院大学教授、1994年から2018年まで中央大学
 教授として教壇に立つ。
 同大学経済学部、大学院経済学研究科、大学院公共政策研究科で行政学、地方自治論、都市行政学の講義、演習等を担当。
 この間、米カリフォルニア大学(UCLA)客員研究員、慶應義塾大学、明治大学、日本大学、玉川大学、埼玉大学各講師、
 聖学院大学大学院、東北福祉大学客員教授を兼任。
●政府の地方制度調査会委員(第31次)
●日本学術会議会員(第22・23期、政治学)
●全国知事会専門委員、大阪府及び大阪市特別顧問など兼務。
●日本都市学会賞、NHK地域放送文化賞を受賞
◉現在、中央大学名誉教授、事業構想大学院大学客員教授、大阪府・市特別顧問、堺市戦略アドバイザー、
 (一社)日本国づくり研究所理事長など。

<<佐々木信夫の著書>>
『いまこそ脱東京!』(平凡社新書、2021年5月)
『この国のたたみ方』(新潮新書)
『新たな「日本のかたち」―脱中央依存と道州制―』(角川新書)
『老いる東京』(角川新書)
『日本行政学』(学陽書房)
『現代地方自治』(学陽書房)
『地方議員の逆襲』(講談社新書)
『都知事』(中公新書)
『都庁』(岩波新書)など単著33冊
 ※ほか編著、共著、論文、評論など多数。
 ※そのほかテレビ出演や新聞でのコメント、地方での講演なども多数
  

  行政や地方自治などに関する講演を承ります。お気軽にお問合せ下さい。
   (全国対応します。ZOOMオンラインも可能です)

  連絡事務所 (一般社団法人 日本国づくり研究所)

 〒101-0063
 東京都千代田区神田淡路町2-1-1001
 e-mail:
 オフィスオープン:平日10時~17時30分


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